20代後半〜30代は、人生に迷いが生まれるタイミング。結婚や出産、転職。ライフステージがガラリと変わる同僚や友人を見ながら、今まで歩んできたキャリアや人生を振り返り、「このままでいいのだろうか」という漠然とした不安が襲ってきます。
今回インタビューをしたお二人も、20代後半に人生に対して漠然とした不安に襲われながらも、自分の軸を探し続けてきました。
今回、SOU(そう)の立ち上げを行なった、株式会社デクシィの高須さんと小澤さんに生きる軸を見つける方法を聞きました。
プロフィール
小澤さん
エンターテイメント企業で採用マーケティングを担当しながら、1年間会社を休職して、フリーのブランドストラテジストとして活動。現在は復職し、副業としてブランディングのサポートを行う。「SOU」のブランドコンセプトの伴走者として、オープンを目指す。
株式会社デクシィ 高須さん
2019年オフィスデザインのDexiに入社。現在、子育てをしながらフルリモートで「SOU」の立ち上げを行なっている。小澤さんと二人三脚でSOUのコンセプトやデザイン、Web周りを進めている。銭湯が好き。
「好き」は偶然見つかった
高須さん:小澤さんは好きを見つけた人ですよね。ブランディングとは、どのように出会ったのでしょうか?
小澤さん:私もすぐに見つかったわけではありません。大学卒業後、今の会社に総合職で入社してから、仕事に打ち込んできました。漠然とした不安が押し寄せてきたのは、20代後半です。人生を通じてやりたいことがなく、周りも結婚していく。これから自分はどうしたいんだろうと悩むことが増えました。
高須さん:20代後半…。とてもよくわかります。
小澤さん:あとは、浜松の実家に帰省するたび、自分の親や祖父母が歳をとっていく姿を見て、すごく辛くなってしまって…。28歳ごろに、真剣に浜松にUターンすることも考えました。でも、迷いがある状態でUターンしても腐ってしまうなと。
高須さん:わかります。
小澤さん:そこで一旦冷静になって。最悪1人でも食べていけるスキルを身につけようと。スキルがあってどこでも仕事ができるようになれば、人生が変わりそうな予感がしたんですよね。そこでスクールをネットで探し始めたところ、SNSで出会ったのがSHElikesでした。以前から名前は知ってたんですけど、再検索してビビッときて。あぁ、ここに入ろうと思って。
SHElikesについて
Webデザイン・Webマーケティング・ライティングなどPC一つで働けるクリエイティブスキルを幅広く学び、今の時代に求められるマルチクリエイターを育成して、時間や場所に縛られない賢く私らしい働き方を実現するためのキャリアスクールコミュニティです。
SHElikes
高須さん:なるほど。ビビッときたわけですね。
小澤さん:高須さんもわかってくださると思うんですけど、検索するきっかけはSNS広告だったんですよ。ちょうど平成が終わるタイミングで、自分のことを言われていると思いました。
高須さん:うわ〜、めっちゃ世代です。共感します。
小澤さん:SHElikesに早速入会して、マーケティングを勉強しようと思っていました。でも、ブランディングコースの説明文を読んだときに、これだという直感が働いて。私は想いや感情、情熱を大事にしたいと思っていて、それが人間の醍醐味だと思ってるんですけど。今までのキャリアであるマーケティングにブランディングを掛け合わせたら、できないことはないと思えました。ここが、私がブランディングに出会った原点です。
一歩踏み出すことで掴んだチャンス
高須さん:私も28歳ごろは、色々悩んで苦しんでいた時期です。旦那さんの仕事で浜松に戻ってきて、再就職するために自分のやりたいことを探しました。ネットで検索して、ロールモデルになるような人も見つけられましたのですが、遠い存在のような感じがして、連絡を取る勇気が出なくて…。そんな時にSNS広告で、NOKIOOの人材育成講座を知って、ここだと思って飛び込みました。この講座でITのスキルを身につけて、Dexiに入社したんですよ。
小澤さん:みんな抱え込んじゃいますよね。気軽に相談できるメンターみたいな人がいないから。
高須さん:そう、いないんですよね。昔は友達とも将来の話してましたが、今は深い話もしなくなって、旦那さんしか話す人がいないです。あとは、東京で就職をして、総合職で部署を転々としていました。スキルと言えるものがなく退職してしまったので、自分のキャリアに対して自信がなくて。浜松に来て育児をして、すごい孤独に感じました。このまま再就職しても何も変わらないと思って、勇気を出してNOKIOOの講座にエントリーしたのを覚えています。
会社の外に可能性を見つける。もっと自由になるために
高須さん:SHElikesに入って、一番大きな変化はなんですか?
小澤さん:SHElikesに入って気づいたことは、私は会社の中で全てを解決しようとしていたこと。会社に色々求めすぎていたことに気づきました。
高須さん:うん、うん。
小澤さん:会社の中にないものは外に求めればいい。発想が変わって生きやすくなりました。
高須さん:会社の中ですべて解決するのは難しいですよね。
小澤さん:それこそ当時悩んでいた理由は、会社の中にロールモデルがいなかったからでした。素敵な先輩や仕事のできる先輩はたくさんいて、尊敬できる人もいるんですけど、自分のロールモデルとは少し違うかなって。
高須さん:なるほど。
小澤さん:あとは、総合職で入社してるので、その先のステップって管理職ですよね。管理職を目指す雰囲気に違和感がありました。新しい価値観を見せてくれる、おもしろい人との出会いを求めてたような気がします。
高須さん:すごく共感します。私も、会社と家庭を行き来する生活を送っている中で、小澤さんと話している時間は、第三の居場所という感じがしています。打ち合わせ中にお悩み相談することもあって。結果として、家が綺麗だと仕事もプライベートもうまくいくってことに気がつけました(笑)なんかだめだなってときは、大体家が荒れているんですよ。小澤さんは、仕事や家族とは別の存在、メンターみたいな存在です。
小澤さん:えっ、めっちゃ嬉しいです!
高須さん:「SOU」が、もし悩んでいた時期にあったら使っていましたか?
小澤さん:使っていたと思いますね。会社の外でおもしろい人に出会える場所って、特に浜松だとまだまだ少ない気がしています。でも、私は高須さんを多くの人に知ってもらえる場所になってもいいんじゃないかなと思います。
高須さん:え!
小澤さん:浜松でこんな働き方してる方いないですよ。フルリモートでお母さんやりながら働いていて、ブランディングを学びながら、 外の人と一緒に仕事してるみたいな。超かっこいいじゃないですか。高須さんの働き方も、誰かにとってのロールモデルになれるはずなんです。
高須さん:そう言ってもらえると嬉しいです。ありがとうございます。
まだ見えない「自分の好き」に輪郭をつける方法
高須さん:好きなことを見つけるにはどうしたらいいですか?
小澤さん:同じ場所に立ち続けても、頭の中でぐるぐる考えて何も変わりません。外に出て、動いてみる。これですね。これが大事。動き始めると、新しい価値観に出会って、誰かと交わることができる。その時に、自分が見えていなかった「自分」が見えてくると思うんです。
高須さん:はい。
小澤さん:話をしてみると、すごい共感できるポイントと、あ、これは違うなというポイントがわかってきます。徐々に自分の輪郭が見えてくる感覚です。だから、外に一歩踏み出す勇気を持って、新しい世界で交わってみるのがすごい大事かな。
高須さん:うんうん。
小澤さん:別に人である必要はなくて、映画館や美術館だっていい。いつもとちょっと違う世界に触れて、刺激をもらって、自分が本当に欲していることに敏感になるというのが大事な気がします。
一緒にやろうと言える仲間が見つかる
高須さん:SOUはコロナ禍であえてリアルの場を提供します。SHElikesというコミュニティを見つけた小澤さんにとって、集まることのメリットはどう考えていますか?
小澤さん:そうですね、ひとつは同じ悩みを持っている人と出会えるってことかな。誰にも言えなかった悩みをシェアできる場所があるだけで、結構救われたりすると思うんですよ。
高須さん:悩んでるのが自分だけじゃないんだってわかるから?
小澤さん:うん、悩みを薄められるというか。私もSHElikesで同世代の女性とたくさん出会いました。同じ悩みを持っている人は、私より先に少し試しているかもしれなくて。「あの講座よかったよ、悪かったよ」と教えてくれるんですよね。
高須さん:そこに身を置くだけで情報が集まってくる?
小澤さん:そうそう。その中から自分にハマるものを選び取ることもできます。だからメンターやロールモデルを見つけるだけが解決策じゃなくて、コミュニティで仲間を見つけることも同じくらい大事。あと「一緒に試してみよう」が言える。
高須さん:いいですね。SOUも一緒に楽しめる仲間が見つかる場所にしたいです。
小澤さん:なんか仲間が見つかる感じ。いいよね。
高須さん:うん、そう思います。
SOUで好きを見つける、仲間を見つける
あなたの所属しているコミュニティはいくつありますか?
職場と家の往復で毎日同じ繰り返しの日々… 他には何も所属していないという方もいるでしょう。
けれど、所属するコミュニティの数は、あなたの人生の充実度に大きく影響しているようです。
SOUは職場、家庭以外のサードプレイス。
さまざまなイベント開催を通して、「好き」との出会いを届けます。
「好き」を分かち合ったり、新しい「好き」に出会ったり、「好き」を思い出したり…
一歩勇気を踏み出して、新しい場所に飛び込んでみませんか?
あなたが探しているものがここにあるかもしれません。
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